「法テラス」をご存知ですか。
------これさえ読めばテラスが分かる------
「改革」の世の中で司法にも改革の波が押し寄せています。司法改革には三つあって,一番目が裁判官・検察官・弁護士(これを一くくりで「法曹」と言います)養成制度の改革です。入口が司法試験一本槍であったものに欧米式のロースクール制度を加えることで養成費の原則的な自己負担と法曹人口の増加を図っています。これはすでに法科大学院として実現しました。
二番目が裁判員制度です。刑事司法に国民が直接参加できるようにするもので,現在準備中です。
三番目が「司法支援センター」で,今年秋(平成18年10月1日)の事業開始を目指しています。その愛称は「法テラス」です。テラスは法の前庭(テラス)であると同時に「照らす」に通じ,法律の専門相談窓口と刑事民事の司法援助(支援)を目的としています。
法テラスは,全国の都道府県庁所在地(北海道については札幌市に加え,函館市,旭川市及び釧路市)の計50カ所に事務所を設置するほか,大きな都市や弁護士や司法書士がいない地域などにも,必要に応じて事務所を増設する予定です。
福井県では,福井弁護士会と同じビルの2階(福井市宝永4-3-1 三井生命ビル)に72坪のスペースを確保し,福井弁護士会との強力な連携のもと開設準備を進めています。
「法テラス福井」には,弁護士の事務所長,副事務所長(いずれも半常勤)と,常勤の「スタッフ弁護士」さらに職員数名が配置され,以下のような業務を行います。
(1)情報提供 法テラスの専門職員が,一般国民から問い合わせを受け,その相談内容に応じて,最も適切な相談機関・団体等(弁護士会,司法書士会,地方公共団体の相談窓口等)の紹介や客観的な法制度に関する情報提供を行います。
(2)民事法律扶助 資力の乏しい国民に対して,民事裁判に要する弁護士費用の立替え等を行います(従来弁護士会に併設されていた法律扶助協会が行っていた業務を引き継ぎます)。
(3)司法過疎対策 弁護士等がその地域にいない等の事情により,法律サービスの提供を受けることが困難な地域において,法テラスのスタッフ弁護士が法律サービスを提供します。
(4)犯罪被害者支援 被害者の援助に詳しい弁護士や専門機関等を紹介します。
(5)国選弁護関連業務 被疑者の段階から一貫した刑事弁護体制を整備し,刑事手続における人権の擁護と刑事裁判の迅速化,裁判員制度の実施を支えます(従来の公的支援は被告人の段階からだけでした)。
法テラスは,独立行政法人に類似の組織ですが,その財源は公的資金からの繰り出しと寄付などにより,利用者の負担は求めないことになっています(従来の法律扶助協会と同じとお考え下さい)。
運用開始が間近に迫った「法テラス」をご紹介しました。皆様のご理解とご利用をお待ちしております。